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伝統芸能からサブカルチャーまで…“誰もが主役になれる劇場都市”「Hareza池袋」ホール棟が11月オープン

 東京建物とサンケイビルがプロジェクト事業者として進めている複合商業施設「Hareza(ハレザ)池袋」のホール棟が11月にオープンする。東京都豊島区が掲げる「国際アート・カルチャー都市構想」のシンボルプロジェクトで、ミュージカルや伝統芸能を公演するホールや、アニメ、サブカルチャーを楽しめる空間など個性豊かな8つの劇場を備える。東京建物都市開発事業部事業開発グループリーダーの若林典生氏とサンケイビル資産開発部次長の上坂智史氏に「Hareza池袋」のプロジェクトのコンセプトなどを聞いた。

豊島区大改革の集大成、池袋の賑わい創出

 「Hareza池袋」は、豊島区庁舎跡地と豊島公会堂跡地の再開発に、豊島区が建設する新しいとしま区民センターと、中池袋公園を加えたエリアを指す。東京建物とサンケイビルは2018年、一般社団法人「Hareza池袋エリアマネジメント」を設立し、19年3月に中池袋公園の指定管理者として選定された。

「Hareza池袋」完成イメージ
「Hareza池袋」完成イメージ
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―― 「Hareza池袋」のコンセプトは。

上坂氏 「誰もが主役になれる劇場都市」がコンセプトです。豊島区が東京23区唯一の「消滅可能性都市」に指定されたことを転機に、高野之夫・豊島区長が大改革を推進し、多様な文化、漫画やアニメなどのサブカルチャーが財産と考え、「国際アート・カルチャー都市構想」を掲げました。「Hareza池袋」はビジネス拠点としてだけではなく、池袋エリアの賑わいや文化の発信拠点としての役割を担います。

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―― 8つの劇場を備えているのが特徴だ。

若林氏 ホール棟にある1300席の最も大きな豊島区立芸術文化劇場は、東京建物がネーミングライツを得て、「東京建物Brillia HALL」と名付けました。さまざまな文化活動の拠点として、多種多様な利用に対応できる高い性能を備えたホールで、としま未来文化財団が運営します。19年11月から始まるこけら落とし公演では、宝塚歌劇、歌舞伎、ブロードウェイミュージカルなどの公演が行われます。

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「東京建物Brillia HALL」外観(上)と内観
「東京建物Brillia HALL」外観(上)と内観
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上坂氏 ポニーキャニオンが運営する未来型ライブ劇場「harevutai(ハレブタイ)」ではアニメ、音楽、ゲームなどのコンテンツを発信します。ドワンゴが運営する「ハレスタ」はネットとリアルの融合したマルチプラットホーム配信が可能なスタジオです。としま区民センターには「多目的ホール」と「小ホール」があり、来年7月にオープン予定のオフィス棟には、10スクリーン約1700席の「TOHOシネマズ池袋(仮称)」があります。

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未来型ライブ劇場や体験型スタジオからサブカル発信

-- 国際的な演劇祭「フェスティバル/トーキョー」や国際芸術コンペティション「アートオリンピア」、国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル」など世界的なアートイベントが池袋に集結している。どのような相乗効果が期待できるのか。

上坂氏 豊島区では、芸術文化という言葉でイメージされる枠組みを超え、アートの持つ想像力や創造力でまちづくりを行う「国際アート・カルチャー都市構想」が掲げられ、伝統的な文化から、新しい文化、ハイカルチャーからサブカルチャーまで多様な文化を受け入れる流れができています。

若林氏 「Hareza池袋」は、「国際アート・カルチャー都市構想」のシンボル的なプロジェクトです。8つの劇場と中池袋公園は、多様な文化が融合する場所としての役割が期待されており、その期待に応えていきたいです。

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再開発のノウハウとメディア力…池袋の国際化を後押し

-- 東京建物とサンケイビルはそれぞれの強みをどう生かすのか。

上坂氏 サンケイビルはフジメディアホールディングスの一員として、「メディアグループの不動産ディベロッパー」という特徴を持っています。今回のプロジェクトでは、8つの劇場に代表される「誰もが主役になれる劇場都市」の実現や、中池袋公園を中心とした面でのまちづくり、賑わいの創出のため、メディアグループの強みを生かし、総力を挙げて推進したいです。

若林氏 東京建物は、豊島区本庁舎・高層集合住宅一体型再開発プロジェクトに参画するなど、豊島区とは官民連携事業の実績がありました。こうした官民連携プロジェクトの実績や他エリアで大規模プロジェクトを手掛けてきた経験とノウハウを、「Hareza池袋」のプロジェクトでも活用することができました。メディアグループの不動産ディベロッパーのサンケイビルとは相互補完の関係があり、プロジェクトのコンセプトの実現に向けて力を合わせていきたいです。

株式会社サンケイビル 資産開発部 次長 上坂智史氏(左)と東京建物株式会社 都市開発事業部 事業開発グループ グループリーダー 若林典生氏
株式会社サンケイビル 資産開発部 次長 上坂智史氏(左)と東京建物株式会社 都市開発事業部 事業開発グループ グループリーダー 若林典生氏
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-- 今後の意気込みを。

上坂氏 東京建物とサンケイビルが共同で立ち上げた一般社団法人Hareza池袋エリアマネジメントを通し、街の賑わいの創出という役割を果たしていきたいです。高野区長が打ち出した池袋の大改革によって、インバウンド(訪日外国人観光客)を含めて多様な人たちが池袋にやってくるように、さまざまな仕掛けを行っていきたいです。

若林氏 豊島区が進める「国際アート・カルチャー都市構想」のシンボルプロジェクトとしての期待に応えたいです。「Hareza池袋」を拠点に海外への情報発信力を高め、池袋の国際的な認知を広めることで、インバウンドの活性化につなげていきたいです。

サンケイビル特設サイト『Joint of our Dreams』

提供:株式会社サンケイビル

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