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【河村直哉の時事論】お花見国会の能天気 国家の大事をよそに

平成30年度決算の審議が始まった参院本会議=2日午後
平成30年度決算の審議が始まった参院本会議=2日午後

 いい加減、うんざりしている。モリでもカケでも満足せず、今度は花見に明け暮れる国会に対して、である。国家の大事は、花見の座興めいた喧噪(けんそう)にかき消されてしまっている。本筋をわきまえよ、といっておく。

■国家は何のためにあるか

 こういうときは原理原則を思い起こすべきだろう。国家は何のためにあるのか。それが見えていないから、あえていうが小事に振り回されることになる。筆者は11月24日付産経新聞でもこの問題について書いた(「みんなでお遊戯しているの?」)。原理原則から再び考えてみたい。近代国家を理論づけたイギリスの思想家、ホッブズの「リヴァイアサン」(1651年)を参考にする。

 ホッブズのいうところは簡単にいえばこうである。自然状態では人間が互いに闘争状態に置かれる。全員の平和と安全を保つために各人は契約を結び、主権を持った個人(君主)ないし合議体に統治の権利を委ねる。こうしてできるのが強大な怪物リヴァイアサン、すなわち国家である。

 国家を制定する目的は平和と安全を守ることにあるとホッブズがしている点に、いまさらだが注意しておきたい。実際、その通りなのである。経済も福祉も重要だが、国家が消滅すれば経済も福祉もなくなる。あるいは従属的な疑似国家として残る以外にない。現代の合議体、すなわち国会にとっても、安全保障は常に考えられねばならない根本事項である。

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