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【大阪国際女子マラソン】松田瑞生 狙うは日本記録「ライバルは自分」

女子マラソン、松田瑞生選手=大阪府豊中市の服部緑地公園(林俊志撮影)
女子マラソン、松田瑞生選手=大阪府豊中市の服部緑地公園(林俊志撮影)

 新たな目標を語る目にもはや一点の曇りもない。「世界に羽ばたきたい。今は日本記録(2時間19分12秒)を目指している」

 昨年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は4位。序盤から後れを取り、最後まで実力を発揮できなかった。「(レース展開を)読めていなかった」。周囲から東京五輪代表の最右翼とも目される存在だっただけに、レース後は人目をはばからず涙を流し続けた。

 その悔しさがしばらく尾を引き、代表最後の1枠を争う「MGCファイナルチャレンジ」にもなかなか気持ちが向かず、一時は引退を考えるまで気を落とした。そんなとき、母親の明美(54)さんとスーパーに向かう道すがら、かけられた言葉が胸をついた。

 「やめるんやったら、とことん潰れたらええねん。日本記録を狙いなさい」

 競技をやめる意思を固めつつあった時期だけに最初は困惑もしたが、指導を仰ぐダイハツの山中美和子監督に相談すると「私もそう思う」と助言され、覚悟が決まった。明美さんの言葉通り、今では野口みずきがマークした日本記録の更新こそが自身の新たなモチベーションだ。

 決意を新たに挑む2度目の浪速路は世界に羽ばたくための再出発のレースとなる。2017年の世界選手権(ロンドン)で1万メートル代表として日の丸を背負った経験はあるが、そのときからマラソンを意識していただけに「(マラソンで)海外選手と互角に戦いたい気持ちが強い」と語る。

 大阪国際は初マラソンだった18年大会で優勝した相性の良いレースでもある。大阪薫英女学院高時代から駅伝で活躍し、大阪に本拠を置くダイハツに入社。MGCから4カ月あまりだが、地元で走ることには強いこだわりがあり、「私は大阪の顔なので大阪しか考えられなかった」と話す。

 今は日本記録に照準を合わせているだけに、自己記録より1秒早いファイナルチャレンジの設定記録(2時間22分22秒)は通過点にすぎない。「ライバルは自分。自分との戦いという気持ちで走る」。新たな目標を胸に覚悟のレースに臨む。(宇山友明)

 まつだ・みずき 1995年5月31日生まれ、24歳。大阪市出身。大阪薫英女学院高卒業後、ダイハツに入社。2017年世界選手権(ロンドン)に1万メートルで出場。初マラソンだった18年大阪国際で2時間22分44秒で優勝した。自己ベストは2時間22分23秒(18年ベルリン)。158センチ、46キロ。

 東京五輪代表の最後の1枠を争う「MGCファイナルチャレンジ」として開催される第39回大阪国際女子マラソンは26日に号砲を迎える。「挑戦」をテーマに、有力選手の姿を追う。

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