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初優勝の大栄翔 突き押し貫き大願成就

【大相撲一月場所(初場所)千秋楽】内閣総理大臣杯を抱いた大栄翔 =両国国技館(撮影・尾崎修二)
【大相撲一月場所(初場所)千秋楽】内閣総理大臣杯を抱いた大栄翔 =両国国技館(撮影・尾崎修二)

 大相撲初場所は、単独トップで千秋楽を迎えた大栄翔が隠岐の海を下し、初の幕内優勝を果たした。

 磨き上げた突き押しを貫いた先に賜杯が待っていた。大栄翔は一直線に隠岐の海を突き出し、初優勝を決めた。険しい表情のまま土俵上で小さくうなずき、「緊張から解き放されたような感覚だった。夢のよう」。埼玉県出身力士としても初優勝で、長い大相撲の歴史に名前を刻んだ。

 流れるような取り口だった。もろ手でぶつかって相手を起こし、左右の腕を交互に伸ばした。相手の喉元を何度も押し、前傾姿勢のまま前進。最後は相手の腹を突き、土俵外に追いやった。1差で追う正代の結びの結果を待つことなく優勝を手にした。

 押し相撲を取る力士は多くいるが、大栄翔はその中でも「お手本のよう」と評される。小手先だけではなく、肩から押し込むような威力のある突っ張りだ。左右の回転も速く、それに合わせて足も前に出る。

 相撲部屋で人一倍てっぽうを重ね、過去に活躍した押し相撲の力士の映像を何度も見てイメージを頭にたたきこんだ。昨年ごろから徐々に手応えをつかんだといい、今場所でさらに一皮むけた。「これからも押していこうという確信になった」

 埼玉栄高から角界入りして9年。27歳という年齢は決して若くない。貴景勝ら年下の力士が活躍する姿に、「悔しい気持ち、負けたくない気持ちがあった。稽古するしかないと思った」という。反骨心を汗に変えてきた。

 今度は自身が角界の看板になる番だ。「期待していただくことはありがたい。応えられるように稽古を重ねていきたい」。大関候補に堂々と名乗りを上げた。(浜田慎太郎)

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