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母に感謝「少しは孝行できたかな」 初賜杯の大栄翔

【大相撲一月場所】初優勝を決め、賜杯を手に笑顔を見せる大栄翔=両国国技館、24日午後6時12分、両国国技館(代表撮影)
【大相撲一月場所】初優勝を決め、賜杯を手に笑顔を見せる大栄翔=両国国技館、24日午後6時12分、両国国技館(代表撮影)

 慣れないフラッシュライトを全身に浴びて恥ずかしそうに笑った。「うれしさしかない。賜杯があんなに重いもんだと思わなかったのでびっくりした」。大相撲初場所で初優勝、埼玉県出身力士としても初めての優勝だ。

 小学1年生のときに参加した地元の相撲大会で優勝。朝霞市相撲連盟関係者の目に留まり、本格的に相撲の道を歩み始めた。

 当時からまじめで稽古熱心。同連盟少年部で監督を務める大竹誠さん(52)は「空いている時間があれば四股やてっぽうをしていた。自分からやれる子はなかなかいない」と振り返る。牛乳パックに直接口を付け、1リットルを一気飲みするなどスケールの大きな少年だった。

 埼玉栄高を経て角界入りし、武器の突き押しを愚直に磨いてきた。長らく痛みのあった右肘に昨秋、メスを入れて遊離軟骨を除去。威力を取り戻した突き押しで初優勝につなげた。

 母子家庭で育ち、母の高西恵美子さん(58)への感謝の思いは強い。母は深夜に弁当を作る仕事をこなし、家事も手を抜かない。「勉強なんかできなくてもいいから、挨拶(あいさつ)はするように。分からないことがあったら笑っていなさい」。苦労する母の教えを胸に、大きくなった。

 母も小学生だった息子から贈られたハンカチを、今でも大切にしまっている。今回の初優勝も大きなプレゼントになったに違いない。闘う男の険しさを顔から解き、はにかんだ。「優勝して親孝行が少しできたかな。これからもしっかり頑張っていきたい」

(浜田慎太郎)

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