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住民の4割感染か イスラエルのユダヤ教超正統派地区 新型コロナ

礼拝する超正統派のユダヤ教徒と防護服姿で警戒するイスラエルの治安当局者ら=2日、ブネイブラク(AP)
礼拝する超正統派のユダヤ教徒と防護服姿で警戒するイスラエルの治安当局者ら=2日、ブネイブラク(AP)
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 【カイロ=佐藤貴生】ユダヤ教の戒律を厳格に守る「超正統派」が集中的に住んでいるイスラエル国内の一部地区で、住民の4割が新型コロナウイルスに感染している疑いが浮上した。シナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)の封鎖が遅れたほか、メディアへのアクセスが制限されているため、ウイルスに関する知識を得られなかったことが原因とみられる。政府は軍も出動させて隔離を進めるなど封じ込めを急いでいる。

 感染拡大が懸念されるのは、イスラエル西部の商都テルアビブに近いブネイブラク地区。政府高官は住民約20万人のうち約38%が感染している疑いがあるとしている。

 イスラエルのメディアによると、地元のユダヤ教指導者が政府の勧告に耳を貸さず、シナゴーグや神学校を開放し続けてきた。政府は2日、同地区のシナゴーグなどの封鎖を決定。超正統派のリッツマン保健相も感染が判明している。

 3日には警官隊が同地区の出入りを禁じた。軍は地区内で食料や薬品などを配る一方、高齢の住民約4500人を隔離措置を施したホテルに搬送する予定だ。

 イスラエルの超正統派は教義を学ぶことが優先され、多くが兵役や納税の義務を免除されている。貧しい大家族がひしめくように建つ住居で暮らしており、一般社会とはまったく別の生活を送っている。

 イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)などによると、超正統派の使用言語はイディッシュ語で、多くの人はイスラエルの主要言語であるヘブライ語が分からない。教義上の理由からテレビ、ラジオの視聴のほか携帯電話やインターネットの使用が制限されている。教義を最も重視する立場で、政府への反感から指示を聞かないケースもあるという。

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